【テクノNavi】ミサワホーム「リファイニング建築」推進

専門学校をリファイニング建築した賃貸マンション=1日、東京都千代田区
専門学校をリファイニング建築した賃貸マンション=1日、東京都千代田区【拡大】

 ■老朽化建物“延命”に力発揮

 ミサワホームは、老朽化した建物の長寿命化を図る手法「リファイニング建築」を推進している。内外装や設備、間取りなどの変更に加え、耐震性や耐用年数を大幅に向上させるのが特徴だ。

 ミサワホームは、同手法を提唱する青木茂建築工房(東京都渋谷区)と業務提携。東京都千代田区の築36年の専門学校校舎(4階建て)を需要の見込める16戸の賃貸マンションに用途変更する工事を終えた。

 工事では、不要となる壁を撤去し、200~250ミリメートルの耐震壁の増設や鉄筋の補強などで現行基準に合わせた耐震性を確保し、建物の耐用年数を50年延ばした。また、教室の3メートル超の高い天井を生かし、間接照明やロフトを設置。共同住宅に必要な機能としてエレベーターや一部の部屋にバルコニーを新設した。

 老朽化物件は建て替えの際、容積率の変更などで、高さに制限が加わることなどが障害となってきた。しかし、リファイニング建築なら、階数を減らさずに改修・耐震工事ができ、新築と同等の安全性が得られるうえ、建築コストも同規模の新築に比べて7割程度だという。

 建築業界では、老朽化したストック(既存物件)の再生手法として、リフォームやリノベーションが一般的だ。ミサワホームでは、大胆な用途変更などにより物件価値を高められるとして、リファイニング建築をビル所有者に提案していく。