【開花した韓国事業 Jトラストの挑戦】(4)「七人の侍」が経営基盤確立 (2/3ページ)

韓国事業を成長軌道に乗せた日本から派遣された7人。中央のキャラクター「ジャンピー」の右隣が千葉信育氏
韓国事業を成長軌道に乗せた日本から派遣された7人。中央のキャラクター「ジャンピー」の右隣が千葉信育氏【拡大】

 松岡氏、玉木氏とも千葉信育Jトラスト専務と一緒に、11年4月のネオラインクレジット貸付(現JT親愛貯蓄銀行)買収時に韓国に行き、金融事業の土台作りに奔走した。同行には現在、総括役を担う江口讓二専務ら4人が籍を置いて利益最大化に奮闘する。

 審査本部長、営業本部長を務めた江口氏は15年、会社に対し強硬な態度を取ることで有名は産別労働組合の下部組織として設立された同行労組の圧力と向き合った。刑事告訴・訴訟・ストライキなど2年間に及ぶ労使対立の末、会社側として受け入れ可能な団体協約の締結にこぎ着けた。当初担当していた千葉氏は「労組対応に6割の時間が割かれていた。これを江口氏に任せることでグループ責任者として動けるようになった」と振り返る。

 和気伸幸専務は、日本での延滞債権管理業績を改善させた経験とノウハウを生かして同行でも立て直しに尽力した。今はJTグループ4社の延滞債権管理を統括する。小林武志理事は日本と韓国の審査ノウハウの融合に力を発揮。後にグループに加わったJT貯蓄銀行、JTキャピタルの審査技術の高度化にも腕をふるった。

 営業オペレーションの確立をミッションに掲げて赴任した本庄浩一郎経営本部長補はJTグループ4社の協力体制・シナジー、経営目標達成などを主導。マーケティングの展開やCSR活動にも積極参加しグループのイメージアップに努める。

 日本での実績に裏打ちされた“7人7様”の能力を生かすことで利便性の高い商品・サービスを開発して顧客開拓を進め、破綻銀行を再生させた。互いの情報やノウハウを共有し運営に生かしてきたからだ。

優秀な人材はグループ間で融通