【開花した韓国事業 Jトラストの挑戦】(4)「七人の侍」が経営基盤確立 (3/3ページ)

韓国事業を成長軌道に乗せた日本から派遣された7人。中央のキャラクター「ジャンピー」の右隣が千葉信育氏
韓国事業を成長軌道に乗せた日本から派遣された7人。中央のキャラクター「ジャンピー」の右隣が千葉信育氏【拡大】

 親愛貯蓄銀での営業エリア規制問題やJTキャピタルでの消費者金融債権の保有率問題が生じたときは、JT貯蓄銀に債権を移すことで解決した。親愛貯蓄銀、JTキャピタルとも営業をやめることなく、グループ資産を最大化させた。個人顧客の紹介や企業向けシンジケートローンなども会社レベルにとどまらずグループで対応する。

 グループ間で融通

 人材交流も活発で、優秀な人材はグループ間で融通し合う。回収力があるTAA職員を貯蓄銀に出向させたり、消費者金融を得意とする親愛貯蓄銀職員をこれから強化するJT貯蓄銀に転籍させたりしている。

 韓国に当初派遣されたのは15人。事業基盤が固まるにつれて減らしていき、残るのは7人。侍が持ち込んだ日本での成功体験は韓国金融事業を大きく成長させた。今や継続的に利益を計上できる体質に転換し、力を入れてきた社会貢献活動も社員に浸透。韓国民に支持されるグループになった。7人の侍の功績は大きい。(松岡健夫)=おわり

【開花した韓国事業 Jトラストの挑戦】(1)規制強化でも「日本式」が奏功

【開花した韓国事業 Jトラストの挑戦】(2)“日系貸金業者”の先入観に苦戦

【開花した韓国事業 Jトラストの挑戦】(3)順法意識徹底、当局も信頼