「+メッセージ」はLINEを超えられるか? iPhoneユーザーも普及の“障害”に (1/3ページ)

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアが、5月9日からSMSの機能を拡張したメッセージサービス「+メッセージ」を提供する。

 LINEやキャリアメールがある中で、なぜ、あえて新たなメッセージサービスを提供するのか。3キャリアが異例ともいえる合同会見を4月10日に開催し、+メッセージの狙いを説明した。

 →SMSやキャリアメールとの違いは? 「+メッセージ」でできること、できないこと

 →ドコモ、au、ソフトバンク、SMSを進化させた「+メッセージ」を導入 RCSに準拠

 NTTドコモ スマートライフビジネス本部 スマートライフ推進部 コミュニケーションサービス担当部長の藤間良樹氏は「これまではSMSや絵文字を(各キャリア)個別に提供してきたが、お客さまからは『他社にメッセージを送れない』『この絵文字が送れない』という不満が挙がっていた。こういった過去の経験を踏まえて、+メッセージでは、キャリア間で(リッチな)メッセージを送受信できるよう統一した」と話す。

 特徴の1つは、SMSと同じく電話番号だけで送受信できること。キャリアの調査によると、SMSを電話番号だけで送れることに対して、87%が満足しているという。一方、同じ調査では送受信可能な文字数を増やしてほしい、写真やファイルを共有したい、既読の確認がしたい、グループチャットがしたいという要望も多く挙がったそうだ。

 「SMSの良さを継承し、さらに便利で使いやすいサービスを提供する」(藤間氏)べく、国際標準規格の「RCS(Rich Communication Services)」に準拠したサービスに拡張した。RCS自体は数年前から存在する規格で、現在39カ国、50キャリアで提供されている。こうした「グローバルで普及する可能性を勘案してRCSを採用した」(同氏)

続きを読む