「霞が関ビル」竣工50年、色あせぬ存在感 日本初の超高層ビル、今も“進化中” (2/3ページ)

12日で竣工50周年を迎える霞が関ビルディング(中央)=9日、東京・霞が関
12日で竣工50周年を迎える霞が関ビルディング(中央)=9日、東京・霞が関【拡大】

  • 竣工当時の東京・霞が関周辺。霞が関ビルディングは日本初の超高層ビルとして突出した高さを誇った(三井不動産提供)

 経済成長のエンジン

 都心のオフィスビル建て替えが進む中、霞が関ビルに目立った経年劣化はない。三井不動産は総額約470億円をかけ3度にわたる大規模改修を実施。空調や給水、情報通信などのインフラを一新したほか東日本大震災後には防災センターを開放する取り組みを開始した。働き方改革の流れを受けた昨年は、シェアオフィス導入などアップデートを続ける。

 霞が関ビルから始まった複合ビルのコンセプトは、経済成長のエンジンともなりつつある。政府が掲げる訪日外国人旅行者の増加の受け皿として開業が相次ぐ外資系高級ホテルだが、主流は複合ビル内の運営受託型だ。ブランド価値を高めたいビル開発側と、低リスクで日本市場への参入が果たせるホテル側双方のメリットが一致する。

 不動産サービス大手ジョーンズラングラサールの沢柳知彦取締役は「高級ホテルは収益性の観点から単独棟での建設が難しい。今では当たり前の複合ビルが、観光立国の推進にも結果的に一役買っている」と指摘している。(佐久間修志)

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