村田製作所、最大1000億円の設備投資

 村田製作所は19日、電気自動車(EV)やスマートフォンなどに使う電子部品を増産するため、2019年度末までに500億~1000億円を投資する方針を明らかにした。自動車の電動化や、あらゆる機器をネットワークでつなぐIoT(モノのインターネット)の普及で需要が拡大していることに対応する。

 増産するのは自動車や電子機器の電気信号を制御する「セラミックコンデンサー」と呼ばれる部品で、同社が世界で約4割のシェアを持つ主力製品。出雲村田製作所(島根県出雲市)の工場を増築することや、福井村田製作所(福井県越前市)の生産設備を増強することを検討しており、2年間で2割程度の生産拡大を見込んでいる。

 フィリピンや中国などの海外の生産拠点でも設備増強を検討する。