NTTドコモなど3社 漫画やアニメの海賊版サイト遮断へ

 NTTドコモなど、NTTグループでインターネットプロバイダー(接続業者)を運営する主要3社は23日、漫画やアニメなどをネット上で無料で利用できる海賊版3サイトの接続を遮断すると発表した。日本インターネットプロバイダー協会は政府の要請に応じない方針だったが、業界最大手のNTTグループがサイト遮断を決めたことで、追随する接続業者が増えそうだ。KDDI(au)とソフトバンクも同日、「対応を検討中」などとコメントした。

 NTTドコモのスマートフォン利用者のほか、ドコモの運営する「ドコモnet(ネット)」、NTTコミュニケーションズの「OCN」、NTTぷららの「ぷらら」の各接続業者の利用者は3サイトを利用できなくなる。遮断時期は未定。

 3サイトは、重大な被害をもたらす特に悪質なサイトと政府が名指しした「漫画村」「Anitube(アニチューブ)」「Miomio(ミオミオ)」。政府が今後、悪質サイトの指定を増やした場合は遮断を拡大する。

 同協会は、通信の秘密や検閲禁止を定めた憲法21条に抵触するなどとして遮断に応じない方針を示していた。