アジア需要増、LNG投資相次ぎ再開 大手商社が参画、原油相場が持ち直し採算性改善 (3/3ページ)

三菱商事が参画するモントニーのガス田開発。「LNGカナダ」に供給する(同社提供)
三菱商事が参画するモントニーのガス田開発。「LNGカナダ」に供給する(同社提供)【拡大】

 ただ、大型開発が再開する中、日本向けのLNG供給は原発再稼働の動向次第では余剰が発生する懸念もある。LNG開発に参画する大手商社が収益を確保するには、スポット(随時契約)なども含めて、余剰分をどうアジアなどで転売できるかがカギとなりそうだ。(上原すみ子)

 ■投資再開に動く主なLNG事業(事業名/参画企業)

 ・LNGカナダ(カナダ)/英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、三菱商事など

 ・モザンビークLNG1(モザンビーク)/米アナダルコ、三井物産など

 ・ブラウズLNG(豪州)/豪ウッドサイド・ペトロリアム、三井物産、三菱商事など

 ・サハリン2の拡張計画(ロシア)/露ガスプロム、三井物産、三菱商事など

【用語解説】世界のLNG需要

 中国の需要急増もあり、2017年に前年比10%増の2億8500万トンに拡大した。加えて世界的な海の環境規制強化によるLNG燃料船導入やアジアの新興国のLNG輸入増を背景に、ロイヤル・ダッチ・シェルは世界のLNG輸入量が35年までにアジアを中心に現在の2倍になると予想している。