
工事が進む新国立競技場=2月26日(日本スポーツ振興センター提供)【拡大】
このうち(1)(2)で約67%を占める。既存広告にオリンピックロゴを貼付しただけの簡単な内容で、排他独占的権利を保障されたコンシューマー(消費財)企業が大半だ。一方、残りの33%は「1業種2社」のスポンサー企業が中心で、各社ともメリットを活用した(4)に特化した広告を制作せざるを得なくなる。
プロモーション効果を高めるには一定の広告投下が不可欠だが、特化したテレビ広告を流す場合、既存広告とは別に改めて制作する必要があり、さらなる費用負担が強いられる。費用対効果的に考えていささか不公平を感じざるを得ない。
調査ではゴールドパートナーの平均認知率は30.9%。オフィシャルパートナーが16.0%にとどまる。「知らなかった」との回答が90%超のスポンサー企業もあった。高額な協賛金とは裏腹に必ずしも効果的なプロモーションとは言い難い。
グローバル化で限界
実は1960年以降に開催されたオリンピックで開催費用が予算内に収まったケースはない。近年では2012年ロンドンオリンピックが当初38億ドルから180億ドルに急増。最終的には380億ドルになった。16年リオデジャネイロオリンピックは120億ドル。そして20年東京オリンピック。誘致当初予算の3412億円は7000億円に修正。4月には1兆8000億円に膨れ上がった。うち5000億円を組織委員会が負担するも残りは税金で補う。現在、スポンサー契約金を単純計算すれば既にこの金額は十分に集金可能であり、さらなる予算拡大修正も予想されよう。東京方式導入の背景を伺うことができる。