電機

アイボ復活は「らしくない」!? 元ソニー社員が指摘、ソニーは「らしい製品」が必要だ (4/8ページ)

 ウォークマンを生んだ独創的な発想力と開発力

 ソニーは画期的製品を次々に開発してきたし、ユーザーの期待もまたそこにあるはずだ。ソニーをソニーたらしめた画期的製品は数多い。たとえば、トランジスタラジオ、テープレコーダー、トリニトロン方式のカラーテレビ、家庭用ビデオ、イメージセンサー、ウォークマン、プレイステーションなどなどが挙げられる。

 これらが画期的であり、そして同時に独創的だと世の中に高く評価されたことによって、ソニーのブランドは築き上げられ確立してきた。とはいえ、本当の意味で果たしてそれらが「独創的」なのかという視点から冷静に考えると、決してそうは言い切れないのだ。

 なぜなら、これらの製品のベースとなっている技術や発想は、ソニーの独創、あるいは発明では“ない”からだ。つまり、ソニーは根本的なところで生みの親ではなく、それらの製品の源泉は、概してアメリカにあったのだ。

 例えば、トランジスタはアメリカのウエスタン・エレクトリックの発明であり、テープレコーダーは戦前日本にも存在したワイヤレコーダーがその原型、ビデオはテープレコーダー技術の発展形、イメージセンサー(CCD)はベル研究所の研究者3人が発明したものだった。いずれもソニーの独創ではない。ソニーが優れていたのは、そうした発明を消費者向けの製品に仕上げる豊かな発想と誰にも負けないそして最後まであきらめない開発力だった。

 今のソニーから、そうした消費者の期待に応えられる魅力的な製品が再び生まれる可能性はあるのか。1979年に発売され文字通りソニーの“成長ドライバー”になったウォークマンの考察から、その答えを求めてみたい。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus