企業に問われる適応力 初の前年割れ“スマホ市場”の次にくるモノとは (1/4ページ)

2017年11月3日、米アップルのスマートフォン「iPhone X(アイフォーン・テン)」発売で、行列を作って開店を待つ人々。行列の熱狂は以前に比べて落ち着いている。(写真=時事通信フォト)
2017年11月3日、米アップルのスマートフォン「iPhone X(アイフォーン・テン)」発売で、行列を作って開店を待つ人々。行列の熱狂は以前に比べて落ち着いている。(写真=時事通信フォト)【拡大】

 「iPhone X」は年内に生産停止との観測も

 世界のスマートフォンの出荷台数が初めて前年の実績を下回った。世界経済にとって、それは軽視できない変化だ。スマートフォンは、携帯電話の“常識”を覆し、それまでにはなかった“需要”を生み出した重要なイノベーションだった。そのイノベーションに陰りが見え始めた。スマートフォンの次のイノベーションとは一体なんだろうか。

 米国の市場調査会社IDCのレポートによると、2017年の世界スマートフォン出荷台数は、前年から0.5%少ない14億6200万台だった。2007年にアップルが「iPhone」を発売して以降、スマートフォン市場は成長を続けてきた。前年実績を下回るのはこれが初めてだ。

 昨年発売したアップルの最新機種「iPhone X」については、2018年中にも生産が停止されるとの観測もある。年初来、そうした見方を反映して、アップルの株価は伸び悩んでいる。スマートフォン市場の先行きに関しても、需要は後退するとの見方が多い。それが現実のものとなれば、スマートフォン関連の需要を取り込んできた国内企業にも、相応の影響がでるだろう。

 「写真のシェア」など以前は考えられなかった

 2007年に登場したiPhoneは、携帯電話の常識を大きく変えた。あらかじめインストールされたアプリケーションを使うのではなく、必要に応じてアプリをダウンロードし、それをクラウド上で管理することが新しい常識になった。それとあわせて、世界各国で高速通信網の整備が進んだ。iPhoneの登場により、人々はネットワーク空間と密接につながるようになった。

サービスにおいても多様な「イノベーション」