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企業に問われる適応力 初の前年割れ“スマホ市場”の次にくるモノとは (2/4ページ)

 それはサービスにおいても多様な「イノベーション」を生み出すことになった。たとえばスマートフォンで写真や動画を撮影し、SNSで友人とシェアすることは、いまは当たり前の光景だが、これはスマートフォン以前ではほとんど考えられなかったことだ。

 リーマンショック後の世界経済は、こうしたIT企業のイノベーションに支えられてきた。その基盤を生み出したのが、アップルの創業者スティーブ・ジョブズの情熱だ。

 破綻寸前の会社を、世界最大の企業に変えた

 ジョブズが社長に復帰した1997年、アップルは経営破綻寸前だった。強烈なパーソナリティーゆえに、一時、同社を追われたジョブズは、復帰後、「iPod」を世に送り出し、ソニーから携帯音楽プレーヤーのシェアを奪った。その後、iPhone、iPadと多くの人を魅了する画期的な製品を発売し、新しい需要を生み出した。現在、アップルは時価総額で世界最大の企業になっている。

 新型のiPhoneが発表されるたびに、直営店には発売を待ち望むファンが長蛇の列をつくるようになった。そのようなプロダクトはこれまでなかった。iPhoneが大勢に愛され、必要とされたことの裏返しだ。

 ソニーは「スマホの下請け」として経営再建

 スマートフォンの登場は、産業構造にも大きな変化をもたらした。フェイスブックなどIT企業の急成長はスマートフォンの普及なしに考えられない。それによって、ネットワーク上に人々の思考などに関するデータが蓄積され、“ビッグデータ”の重要性も高まった。企業経営だけでなく、日常生活のいたるところで10年前にはなかった発想が当たり前になっている。

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