大日本住友、今後5年間で2000億円投資へ M&A、販売権取得などグローバルに検討

産経新聞のインタビューに答える大日本住友製薬の野村博社長=25日、大阪市中央区(渡辺恭晃撮影)
産経新聞のインタビューに答える大日本住友製薬の野村博社長=25日、大阪市中央区(渡辺恭晃撮影)【拡大】

 大日本住友製薬は平成30年度からの5年間に、M&A(企業の合併・買収)や、他社が開発した製品の販売権取得に約2千億円を投資する方針を明らかにした。投資対象は、新薬として販売できる可能性が高い開発品から、リスクはあるものの将来性を期待できる事業まで、幅広い視点で検討していくという。(安田奈緒美)

 北米で成果も

 4月に就任した野村博社長が産経新聞の取材に答えた。同社は21年に米製薬会社を買収して米国内の販売網を獲得した後、25~29年度の中期経営計画で、M&Aや販売権取得に約2千億円の資金枠を用意。28年度にカナダと米国のバイオベンチャー2社を買収し、そのうち1社の製品は北米で今年度中の販売を目指している。

 野村社長は、30年度から5年間についても「(前の5年間と)同規模の投資をグローバルで検討する」との考えを示した。

 新分野のヘルスケア事業も

 また「投資は会社の規模拡大や販売網獲得が目的ではなく、開発品の充実を図るために検討する」と述べ、成功の可能性や将来性などを幅広く評価した上で「メリハリをつけて投資したい」と語った。

 今後、医薬品以外の新分野でヘルスケア事業を立ち上げる方針も示し、「将来に向けて第2の収益の柱を築きたい」と意気込んだ。デジタル活用などを視野に入れており、保険が適用できる「治療用アプリ」も検討されるとみられる。