大手百貨店4社が1日発表した5月の既存店売上高(速報)は、気温の影響などで衣料品の動きが鈍く、そごう・西武と高島屋が前年割れした。大丸と松坂屋を運営するJ.フロントリテイリング、三越伊勢丹ホールディングスは前年同月を上回った。
J.フロントと三越伊勢丹の売上高はともに前年同月比0.8%増だった。高級ブランドのバッグや小物に加え、高級時計や化粧品の売り上げが好調だった。
高島屋は0.7%減った。紳士向けのかばんや靴といった雑貨に加え、日傘や化粧品などの婦人雑貨の売り上げが減少した。
そごう・西武は2.6%減で、10カ月ぶりのマイナス。衣料品を中心に、全体的に伸び悩んだ。
訪日外国人向けの売り上げは4社とも増加した。そごう・西武での売上高は前年同月比で約4割増加した。