【家電Watch】マインツ、最薄38ミリのIHクッキングヒーター

長テーブルの中央に並んだHOTTRIVET。薄さが際立つ
長テーブルの中央に並んだHOTTRIVET。薄さが際立つ【拡大】

 ■リモコン操作で置き場所自由

 マインツは、本体の厚みが38ミリと業界最薄で、職人の手磨きステンレスが映えるIH(電磁加熱)クッキングヒーター「HOT TRIVET(ホットトリベット)」を今年秋に発売すると発表した。価格は、白を基調に木目をあしらった「White×Woodモデル MA-003W」が3万5000円、黒を基調にステンレスをあしらった「Black×Stainlessモデル MA-004B」が5万円(ともに税抜き)。

 ◆鍋料理の保温も可能

 マインツは、ツインバード工業の子会社で、高付加価値型のプレミアムブランド家電を手掛けている。「HOT TRIVET」は、2016年6月発売の360度全方位にヘッドが回る扇風機「PIROUETTE(ピルエット)」に続く第2弾製品となる。

 新製品は、IHクッキングヒーターとして、業界初となる2点の特徴を持つ。1点目は、業界初のワイヤレスリモートコントローラーを採用したことだ。一般的なIHクッキングヒーターや卓上コンロでは、コンセントの位置とコントロールスイッチの場所が固定されるため、設置場所や向きが制限されてしまう。新製品は、コントローラーをワイヤレス化することで、自由な場所に設置でき、本体の置き場所や向きを開放したとしている。背の低い円筒形のコントローラーは、赤外線で本体と通信し、上部をくるくると回すことで出力調整を、長押しすることで電源OFFを行える。

 現在は開発中だが、コントローラーは本体から約1.5メートル離して利用可能にする予定という。赤外線の送受信部は、本体とコントローラーがともに3カ所ずつ搭載されている。

 2点目の特徴は本体の厚み38ミリが業界初となる薄さを実現したことだ。製品名にもあるTRIVETは、鍋敷きを意味する。ル・クルーゼやストウブなど、デザイン性の高い鍋を卓上で囲むとき、気軽に使えるイメージを製品名に込めたという。IHクッキングヒーターといえば卓上調理を連想するが、鍋料理などの保温にも手軽に使える。内部のコンデンサーの位置や直列回路の並列化などにより、薄型化を実現したという。

 ◆インスタ映えを重視

 今回の新製品開発に当たり、スマートフォンの普及によってインスタグラムなどの会員制交流サイトが流行するなか、インターネット上でコミュニケーションを図る際に見た目が重視されている点に着目した。一方で、人と人とが集まることの価値が向上していることも念頭に置いた。これらを併せ、“インスタ映え”しつつも、人が集まる楽しさを損なわないことを目指して、「食卓・集う・囲む」をテーマに開発したという。

 食卓になじむデザイン性を目指し、White×Woodは本体周囲が木目調でコードに布巻きのブラウンカラーを配した。また、Black×Stainlessは本体周囲がステンレスでコードに布巻きのワインレッドを採用している。ステンレス部は、新潟県燕三条の職人が1つずつ磨いて仕上げる。真上から見たときに、周囲の木目やステンレスがわずかに見えるデザインにすることで、食卓のアクセントとなるよう工夫したとしている。

 本体の出力は5段階で、約150~1200ワットで調整可能だ。電源ON機能を本体にだけ搭載し、ワイヤレスコントローラーには電源OFF機能のみを搭載することで、誤って電源が入ることを防止している。さらにマグネットアダプターを採用し、万が一、コードを引っかけても外れることで安全性を確保した。そのほか、切り忘れ防止機能、異常温度上昇防止機能、小物検知機能、鍋なし検知機能を搭載している。

 本体サイズは、直径280ミリ、高さ38ミリで、重量は約2.5キロ。定格消費電力は1200ワット。(インプレスウオッチ)