シャープが2千億円の増資実施 再建進み、財務正常化へ

 シャープは5日、2千億円を上限とする公募増資を7月にも実施すると発表した。調達した資金は金融機関が保有する優先株の買い取りに充てる。平成30年3月期連結決算で最終損益が4年ぶりに黒字化するなど台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下で再建が進んだことを受け、経営危機時の「負の遺産」処理にめどを付け財務の正常化を図る。

 公募増資は企業が新たに株式を発行して広く株主を募集し、市場から資金を調達する手法。金融機関などからの借入金と違って返済する必要のない資金が得られる半面、発行済み株式数が増えて1株当たりの価値が薄まり、短期的に株価が下がることもある。ただシャープは今年4月に6年ぶりの復配を決めるなどしており、投資家の需要も見込めると判断。増資に踏み切ることにした。