JR西、新快速など一部在来線で「有料座席車」導入検討 

JR西日本の新快速
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 JR西日本が、利用客の多い近畿圏の一部在来線で「有料座席車」の導入を検討していることが5日、分かった。長距離を移動する旅行客やビジネス客の利用を想定しており、運行形態や具体的な区間などを固め、5年後の春ごろまでの運行開始を目指す。料金収入増や乗客ニーズに応える狙いがあるという。

 今年4月にJR西が発表した平成35年3月までを目標とする中期経営計画では、「着座ニーズに応える車両の導入」が課題として明記されている。同社によると、福井県南部や滋賀県から兵庫県西部までを結ぶ「新快速」などを対象に、有料座席車の導入に向けた検討を始めているという。

 追加料金を払うと指定席が利用できる有料座席車をめぐっては、東武鉄道の「TJライナー」(20年)や西武鉄道の「レッドアロー」(25年)など、通勤ラッシュが厳しい首都圏で導入が先行している。

 関西でも、泉北高速鉄道が27年、通勤客らの利便性向上のため、和泉中央-難波間で「泉北ライナー」の運行を開始。京阪電鉄は昨年8月、淀屋橋-出町柳間の特急電車の一部車両を、全席指定の「プレミアムカー」に変更している。

 今後、JR西が有料座席サービスに参入することで、競合する私鉄各社でも導入が加速する可能性がある。JR西は、「より快適に乗ってもらえるよう、ニーズに合ったサービスの提供に努めたい」としている。