【木下隆之のクルマ三昧】日本の交通事情が変わる!? 「先行車発進告知」機能の凄さ (2/3ページ)

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 うっかりしていてクラクションを鳴らされたことは誰しも経験していることだろう。後続車両への迷惑を防止するのである。

◆車内でやることが増えた

 信号待ちで前車が発進したのに気づかず、もたもたしているクルマって、最近多いような気がする。おそらく、最大の要因はスマホの普及だろう。具体的なデータがあるわけではないのだが、肌感覚として多いように思う。

 走行中にスマホ操作するという不届き者もいる。スマホに集中しすぎての発進遅れは、今後益々増えるのだと思う。 

 車内でやることが増えた。メーターでは様々な情報が表示される。カーナビゲーションも、機能が充実している。コネクティットが進んだことで、メール確認すら可能なのだ。視線はモニターに釘告げになっても致し方ないのだと思う。

 かつてクルマはシンプルだった。ラジオを聴くくらいしか時間つぶしの方法がなかった。だから視線は前方に向いていた。居眠りでもしない限り、先行車発進告知機能などに頼らなくてもすんだのである。

◆「クルマを走らせない国」から脱却を

 そもそも日本は、「クルマを走らせない国」である。

 その具体例が、信号機点灯の順序である。  

 日本の信号機は「赤→青→黄」だが、ドイツのそれは「赤→黄→青→黄」である。発進可を意味する「青」の前に「黄」を挟む。「これから青になりますから発進の準備をしてくださいね」と誘っているのである。いきなり「赤」から「青」になる日本より効率がいい。

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