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一般的にアメリカでは、信号が赤であっても安全が確認できれば右折が許される。北海道のほとんど往来のない牧草地のど真ん中で、前後左右にまったく人も車の気配もないのに赤信号でじっとり待っている…なんてことをしなくて済むのだ。そもそも踏切でいちいち停止する国は日本くらいなものだろう。
閑話休題。
そろそろ「クルマを走らせない国」から脱却して、スムースに流れる国になってほしいと思う。そのためのささやかなシステムとして、先行車発進告知機能は有効だと思うのだ。
それは経済的損出を抑えるばかりか、安全にも結びつく。そもそも、交通の流れが気持ち良くなるから、ドライブすることが楽しくなる。技術的なハードルは低い。コスト的にも安価だ。「先行車発進告知機能」こそ全車標準装備にすべきだと思う。
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【木下隆之のクルマ三昧】はレーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、最新のクルマ情報からモータースポーツまでクルマと社会を幅広く考察し、紹介する連載コラムです。更新は隔週金曜日。
【プロフィル】木下隆之(きのした・たかゆき)
レーシングドライバー 自動車評論家
ブランドアドバイザー ドライビングディレクター
東京都出身。明治学院大学卒業。出版社編集部勤務を経て独立。国内外のトップカテゴリーで優勝多数。スーパー耐久最多勝記録保持。ニュルブルクリンク24時間(ドイツ)日本人最高位、最多出場記録更新中。雑誌/Webで連載コラム多数。CM等のドライビングディレクター、イベントを企画するなどクリエイティブ業務多数。クルマ好きの青春を綴った「ジェイズな奴ら」(ネコ・バプリッシング)、経済書「豊田章男の人間力」(学研パブリッシング)等を上梓。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。