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レコード生産、16年ぶり100万枚超え アナログの音色で業界活況 (2/2ページ)

 日本レコード協会によると、ピークの76年には約2億枚が生産されたが、82年に発売されたCDが手軽さや持ち運びやすさから広がると、主流の座を奪われ、2009年には約10万枚にまで落ち込んだ。

 だが、近年はネット配信などでCDの生産量が減少する一方、レコードは増加傾向で、昨年は約106万3000枚と、01年以来の100万枚超えに。生産額も約19億2000万円と、最低だった10年の10倍以上にふくらんだ。

 「アナログな音やジャケットのデザイン性を新鮮に感じる若者に支持が広がっている」と協会の担当者。「アイドルやJポップ歌手がレコードを出し始めたことも要因の一つ」と分析する。

 プレーヤー復活

 この流れに関連業界も攻勢をかける。ソニーミュージックグループは今年、約30年ぶりに東京都と静岡県の拠点でレコードの自社生産を再開。パナソニックも16年、生産中止となっていた音響機器ブランド「テクニクス」のレコードプレーヤーを復活させた。宇都宮市の工場で生産し、売れ行きは好調だという。

 東洋化成も毎年4月、世界各地で開催されるイベント「レコード・ストア・デイ」を日本で運営し、盛り上げに一役買っている。レコード営業課長の小林美憲さん(35)は「聴く人が増えると、レコードを出したいというアーティストも増える。選択肢がたくさんあることで、表現の幅も広がる」と力を込めた。

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