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「変わらないのがコメダ」を変えたブラックコーヒー 本気になったその理由は (3/5ページ)

 今年で創業50年のコメダには、「定番メニューで、変わらないのもコメダらしさ」という店舗哲学がある。だが消費者意識の変化とともに、定番だけをかたくなに守る姿勢は厳しくなった。そこで近年は、新商品や期間限定品を積極投入する。人気となったメニューの一部を「定番品」に昇格させることもある。

 そう考えると「コメ黒」の位置づけが理解しやすいが、実は別の側面も隠れている。

 「ブラック嗜好」や「フォースウェーブ」に対応

 それは「ブラックで飲む時代」と「フォースウェーブコーヒー」への対応だ。

 戦後の高度成長時代から一般的になったコーヒーは、フレッシュと砂糖を入れて飲むのが定番だった。だが近年は健康志向の高まりもあり「ブラック」で飲む人が多い。

 コメダが一足先に、そうした客層に向けて出したのは、アイスメニューだ。定番の「アイスコーヒー」(基本は甘みシロップ入り)に加えて、「金のアイスコーヒー」という商品を開発し、2016年から各店に展開した。ドリップコーヒーにエスプレッソコーヒーを“ブレンド”した品で、こちらも甘みシロップやコーヒーフレッシュはつけない(頼めば出してくれるが)。それをホットメニューで応用したのが「コメ黒」といえる。

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