ジャパンベンチャーリサーチによると、600億~800億円台で推移していたベンチャー企業の資金調達総額は平成26年に1444億円に跳ね上がり、昨年は2791億円に達した。1社当たり平均調達額も約3倍の3億1640万円。日銀の金融緩和策や企業のイノベーション志向がベンチャーキャピタル増加など、成長に不可欠なリスクマネー供給を促している。
日本ベンチャーキャピタル協会の仮屋薗聡一会長は「ほんの3、4年前はベンチャーが10億円を調達するのも至難の業だったが、今は100億円規模も可能。一定の株主還元が求められる上場をせずとも、成長への投資ができるようになった」と強調する。
グローバル競争に打ち勝てるユニコーンの育成に向け、政府も15日に閣議決定した成長戦略でリスクマネー供給強化や特許審査の迅速化などを打ち出した。リユース事業を手掛けるベンチャー「マクサス」の関憲人社長は「今後は資金供給環境の整備に加え、従来にない発想を持った人材を生み出す教育も必要になる」と課題を指摘する。(佐久間修志)