仮想通貨の安全性に疑念 ブロックチェーン、サイバー攻撃で損害 (2/2ページ)

 仮想通貨をめぐっては1月、大手交換業者コインチェックでセキュリティーの不備を突かれ、約580億円相当の「NEM(ネム)」が流出したが、今回はブロックチェーン自体の仕様を突いた攻撃で、専門家の間では懸念が指摘されていた。仮想通貨に詳しいDMM.comの加崎長門氏は「防ぎにくく、根が深い」と指摘する。

 国内では被害は確認されていないが、モナコインを扱うビットフライヤーなどは安全性を高める措置を取った。京大公共政策大学院の岩下直行教授は「改竄に強いといえるのは、適切に設計され、運営されてこそだ」と強調し交換業者が取引を慎重に承認することが求められるとしている。

【用語解説】ブロックチェーン

 さまざまな取引を特定のコンピューターが一元的に記録するのではなく、ネットワーク上の複数の参加者が分散して管理する技術。次々に発生する取引をひとまとめにしたブロックを鎖(チェーン)のようにつないで情報を更新していく。システム障害やデータ改竄(かいざん)が起こりにくいとされる。国際送金や不動産取引など幅広い分野で活用が期待されており、多くの企業が実証実験を進めている。