TRIPLE-1、仮想通貨採掘用チップ開発完了 (2/2ページ)

KAMIKAZE開発の技術指揮をとった尾崎憲一・TRIPLE-1取締役CTO=東京都中央区
KAMIKAZE開発の技術指揮をとった尾崎憲一・TRIPLE-1取締役CTO=東京都中央区【拡大】

 ビットコインの場合、この管理作業であるマイニングへの参画で、コインを報酬として受け取るが、マイニングには高い演算能力が要る。このため、専用チップ搭載コンピューターが必要とされはじめている。

 「マイニング技術は中国企業が大きく先行し、日本は後れを取ったが、KAMIKAZEの投入で新たな風を吹き込みたい」と語るのは尾崎憲一取締役最高技術責任者(CTO)。インターネット黎明(れいめい)期に国内初の個人向けプロバイダー、ベッコアメ・インターネットを創業した起業家でもある。「TRIPLE-1という社名は、3つの世界一を目指そうという志を表した。1つ目がこのチップ開発」(山口CEO)。仮想通貨に限らず、今後さまざまな活用が期待されるブロックチェーン分野で日本は存在感を示せるのか。同社の挑戦はこれからが本番だ。

【会社概要】TRIPLE-1

 ▽本社=東京都中央区日本橋小網町9-3 CANALTOWER10階

 ▽設立=2016年11月

 ▽資本金=26億8540万5440円(資本準備金含む)

 ▽従業員=18人(社外スタッフを含む)

 ▽事業内容=マイニングシステム、GPUマイニングマシンの開発など