海外経験豊富な「旅人」採用脚光 チャレンジ精神、コミュ力に企業注目 (1/2ページ)

“旅人”を対象とした合同会社説明会。海外経験豊富な個性的な人材が採用担当者を囲んだ=東京都渋谷区
“旅人”を対象とした合同会社説明会。海外経験豊富な個性的な人材が採用担当者を囲んだ=東京都渋谷区【拡大】

  • 「世界中を旅した人材だからこそ、身に付けている能力・スキルが数多くある」と魅力を伝えている(「旅人採用」ホームページより)

 2019年春卒業予定の大学生らに対する、企業の採用活動が本格化する中、世界を旅してきた学生を対象とする「旅人」の採用が脚光を浴びている。旅を通じて身に付けたチャレンジ精神やコミュニケーション能力に企業が着目。合同会社説明会も開かれた。「旅人」を募集するのは中小IT企業中心に50社程度だが、旅行や人材派遣、飲食、ブライダル業など大手も関心を持っており、新たな採用の対象として広がっていきそうだ。

 旅人に特化して就職支援事業「旅人採用」を始めたのは、リゾート地でのアルバイト派遣業のアプリ(東京都新宿区)と旅行関連イベントなどを手掛けるTABIPPO(タビッポ、同渋谷区)だ。「旅人」の定義は、新卒は1カ月以上、海外滞在経験があること。既卒は計3カ月以上の海外滞在経験か、10カ国以上を訪問したこと。留学経験などがあるカウンセラーがサポートし、各自の希望を踏まえて、企業とのマッチングを図る。

 採用競争が激しさを増し、企業側は多彩な人材を採用する手段として旅人に注目。アプリの調査によると「自分の強み・やるべきことを理解して行動している」「周囲へ影響を与え、巻き込める」「社内外のネットワークが豊富」と評価は高い。

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