通信から投資に注力鮮明に ソフトバンク株主総会で孫氏

株主総会に登壇し、モニター画面に映るソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=20日午前、東京都内
株主総会に登壇し、モニター画面に映るソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=20日午前、東京都内【拡大】

 ソフトバンクグループは20日、東京都内で定時株主総会を開催し、孫正義会長兼社長は、通信事業ではなく投資事業に今後、注力していくことを強調した。孫氏は、企業価値10億ドル(約1100億円)以上の巨大ベンチャー「ユニコーン企業」を世界中から探し出して投資することを積極的に続ける方針を示し、自らを「ユニコーンハンター」と称した。

 孫氏は今年の株主総会でも、ベンチャーなどさまざまな分野のトップ企業を傘下に入れてグループを形成する「群戦略」について説明。その上で「この10年ほどは頭の考え方も時間の費やし方も97%は通信事業だったが、97%を投資に費やせば大きく成長を加速できる」と述べ、ソフトバンクグループを戦略的持ち株会社として投資事業にシフトする考えを明確にした。

 ソフトバンクグループは、傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じた投資を活発化させている。

 投資先は、米ロボット開発会社のボストン・ダイナミクスや米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ、米シェアオフィス大手のウィーワークなど多岐にわたる。

 一方、総会では、ゆうちょ銀行前副社長の佐護勝紀氏を新たに取締役に選任するなどの人事案が承認された。佐護氏は総会で「昨日まで26年間金融業界に従事していたが、新たにテクノロジー業界に入ることになり、その中でも最先端を行くソフトバンクに入社でき、わくわくしている。経営陣の一翼を担いたいというのが実現でき、非常にうれしく思う」とあいさつした。