JR西社長、相次ぐトラブル陳謝 株主総会 リスク管理徹底を強調

株主総会で謝罪するJR西日本経営陣のモニター映像=21日午前、大阪市
株主総会で謝罪するJR西日本経営陣のモニター映像=21日午前、大阪市【拡大】

 JR西日本は21日、大阪市内のホテルで株主総会を開いた。冒頭、来島達夫社長が新幹線の台車亀裂問題や人身事故で車両が破損したまま運行したトラブルについて「お客さまに迷惑を掛けた」と陳謝した。「リスク管理を徹底し、使命感を持って安全な鉄道を築き上げていく」と強調した。

 2005年の尼崎JR脱線事故について「改めて深くおわび申し上げます」と謝罪し、出席した株主らとともに黙祷(もくとう)。大阪北部地震に関しても「夜間まで多くの線区で運転を見合わせ、お客さまにご迷惑をお掛けしたことをおわび申し上げます」と述べた。

 株主からは安全対策に関する厳しい質問が相次いだ。株主の一人は新幹線のトラブルが続いていることを挙げ「社員の意識の問題に終わらせることなく、JR西としての原因究明と再発防止策が求められる」と指摘。平野賀久副社長が「関係者間の連絡に至らない点があった。社員の問題ではなく、組織全体として仕組みを定着させ、安全性の向上に取り組む」と回答した。

 また地震の影響で帰宅困難になった男性が発言し、緒方文人副社長が「列車内に取り残された約14万人のお客さまの救済を優先した。人員の確保や道路の渋滞で時間がかかった」と述べた。

 JR西をめぐっては昨年12月、新幹線のぞみで台車枠の底面や両側面に亀裂が入り、破断寸前だったことが判明。運輸安全委員会が新幹線初の重大インシデントと認定した。今月には山陽新幹線のぞみが北九州市で男性をはね、車両を破損したまま運行。運転士がマニュアルに反して異常音を運転指令に報告しなかったことなどが明らかになった。