同友会、会員間で相互出向 人材育成へ「他流試合」構想

 経済同友会は21日、今年度から会員企業間で相互に社員の出向を受け入れる構想を明らかにした。会員のスタートアップ企業や中堅企業と大企業間で2~3年程度の期間の出向を試験的にスタートさせ、切磋琢磨(せっさたくま)することで人材を育てる。

 大企業は新たな価値創造の課程を学べる一方で、スタートアップ企業は事業化に向けた戦略立案や資金調達までの総合力を習得する効果を期待しているという。

 経済同友会で人材戦略と生産性革新委員会の委員長を務めるSOMPOホールディングスの桜田謙悟社長は、「新卒一括採用や年功序列のような雇用慣行にしがみついては、世界に取り残される」と指摘。日本でも他社との他流試合ができるようなオープンイノベーション拠点や米シリコンバレーやイスラエルのように、多くの新興企業や機関が相互に情報や新サービスを交換しながら共存するエコシステムの構築が欠かせないと提言した。会員企業による相互出向は、これを実践する試み。