大手百貨店4社、6月売上高が前年同月上回る セールやインバウンドが牽引  

銀座三越=5月17日、東京都中央区
銀座三越=5月17日、東京都中央区【拡大】

 大手百貨店4社が2日発表した6月の既存店売上高(速報)は、月末から始まったクリアランスセールや訪日外国人観光客(インバウンド)による消費などが牽引し、全社で前年同月を上回った。大阪北部地震の影響は軽微にとどまった。

 三越伊勢丹ホールディングスが前年同月比12・1%増となったのを筆頭に、大丸と松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングが5・2%増、そごう・西武が4・9%増、高島屋が4・7%増となった。

 昨年より1日早い29日に始めたセールの出足が良く、梅雨明け後に気温が上昇したことなどから、「日傘など季節商材が好調」(三越伊勢丹)。化粧品などインバウンド消費も引き続き好調で、4社とも免税売上高が増加した。

 Jフロントは大阪北部地震で一部店舗が休業したが「(影響は)尾を引くものではない」としている。