不適切な整備記録が見つかり、調査のため6月16日から全11機の運航を停止していた日本貨物航空(NCA、千葉県成田市)が4日、一部の運航を5日から再開すると発表した。成田-上海の往復便になる見込み。
翼に注入する潤滑油の量を、実際より少なく記載していた疑いがあることが6月14日に判明。NCAは他に問題がないか調べるため、全機の運航を取りやめていた。うち1機は整備記録の記載に誤りがないことが確認できたとして再開を決めた。他10機については記録が正確かどうかを引き続き調べており、安全性が確認できた機体から運航を再開する方針。
国土交通省は5月、鳥との衝突などで機体に損傷が生じたことを受け、同社に立ち入り検査した。不適切な整備記録は検査過程で見つかった。