JTBと日の丸自動車興業(東京都文京区)、京阪ホールディングス傘下の京阪バス(京都市南区)は4日、日の丸自動車が東京都内で運行中の乗り降り自由な周遊型観光バス「スカイホップバス」の運営を共同で担う新会社を設立したと発表した。スカイホップバスは訪日外国人客に人気で、京都や大阪での運行体制を整える。
日の丸自動車は平成24年から、屋根のない2階建てバスでスカイホップバスを運行。JR東京駅を起点とする3路線があり、29年は利用者の85%が訪日外国人だったという。
新会社スカイホップバスマーケティングジャパン(SMJ)は日の丸自動車が56.6%、JTBが33.4%、京阪バスが10%を出資。資本金は1億5千万円で日の丸自動車の富田浩安社長が代表取締役となる。
SMJは訪日客のさらなる取り込みに向け、今年10月から都内路線を刷新。多言語対応も段階的に強化する。販売ではJTBの提携網を活用し、来日前の販売などにも取り組む。来年4月には京阪バスと連携して京都での運行を始め、「準備が整い次第、大阪にも広げる」(京阪HDの加藤好文社長)方針だ。