アマゾンジャパン「プライム会費」値上げせず 顧客囲い込みへ

インタビューに応じるアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長
インタビューに応じるアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長【拡大】

 インターネット通販大手アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は共同通信のインタビューに応じ、配送料無料や映画見放題などの特典があるプライム会員数が世界で1億人に達し、日本での最近1年間の加入伸び率が過去最高だったと明らかにした。国内の年会費を据え置いて顧客を囲い込み、インターネット通信販売で一段の収益拡大を狙う。

 チャン氏は「(日本では)当面値上げする予定はない」と表明。「魅力的なサービスをどんどん提供する。まだできることはある」と述べた。米国では年会費を値上げしたが、日本では会員獲得を優先する。国内の会員数は明らかにしなかったが、ライバルのネット通販各社には脅威になりそうだ。

 アマゾンは16日正午~17日いっぱい会員限定の特売「プライムデー」を実施する。チャン氏は「顧客に最適な価格を提示するために努力をしている」と強調。人工知能(AI)などのアルゴリズム(計算手法)を駆使して商品の需要予測の精度を高めて仕入れ先と情報を共有、協力して消費者の受け入れやすい価格を用意したと自信を見せた。

 この期間は注文数が年間で最大規模になり、物流現場の負担が大きくなる。米国ではアマゾンの物流を担う個人に起業支援を実施する方針を示している。ただ日本での今後の物流戦略に関しては「在庫の持ち方、倉庫や運送のすべてが重要だ」と今後の方針について明言しなかった。