【スタートアップの旗手】「断らない」救急医療を ドクターズプライム・田社長に聞く (1/2ページ)

「ドクターズプライム」の田真茂社長
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 救急病院で患者の診療に当たる非常勤の医師の情報を、病院に提供するサービスを展開しているドクターズプライム(東京都中央区)。田真茂社長は「救急車の受け入れを拒否しない環境を整え、病院のたらい回しをなくしたい」と語る。

 病院にとって、休日や夜間対応に備えて当直勤務する医師の確保は大きな課題。「特に地方は常勤医を十分に確保できず非常勤医に頼っていることが多い」と指摘する。

 医師は給与が低くても、自身の技術が研鑽(けんさん)できる場で働くが、他の病院でアルバイトをすることもある。日中の疲労もある上、一般に救急車を多く受け入れても日給は変わらないという。

 このため、救急隊から搬送先として電話連絡を受けた際、「受け入れ可能であっても断ってしまう場合がある」と現状を明かす。

 病院が医師を確保するためには「医師の意欲を高める仕組みと明確なルールが必要」と判断。病院側に働きかけ基本給を通常より高く設定、救急車の受け入れ台数に合わせて上乗せする仕組みを採用した。さらに医師の質を維持するため勤務態度を評価、意欲的に働く人材を集めている。

 医師は無料で会員登録でき、病院側は月5万4000円から利用可能だ。現在、会員の医師数は70人で関東の15病院が活用。0~3台だった一晩の受け入れ台数が6~10台に増えた事例もある。

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