
日産自動車横浜工場でベンチャー企業の製品・サービスを集めた内覧会が開かれ、日産の技術者らが熱心に聞き入った=6月、横浜市神奈川区【拡大】
電動化・知能化の対応 自前では限界
協業を視野に入れた自動車大手とベンチャーの交流も盛んだ。ホンダは研究開発子会社、本田技術研究所(埼玉県和光市)を通して、ベンチャー企業に資金援助や協業の機会を提供するプログラム「ホンダ・エクセラレーター」を米シリコンバレーなどで推進している。
また、日産自動車と産業革新機構は6月中旬、革新機構が出資するベンチャー企業7社が出展する技術内覧会を横浜工場で開催。測定器の開発・販売を手掛ける東工大発ベンチャーの光コム(東京)は、レーザーを駆使して複雑な形状のエンジン部品の隅々まで高精度に検査できる装置を持ち込み、日産の技術者らにアピールした。
日産の早川敦彦常務執行役員は「車の電動化・知能化への対応は、自前の技術だけでは限界がある。ベンチャー企業や大学と連携する動きを加速したい」と話している。
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■主な自動車大手とベンチャー企業の連携(ベンチャー企業/連携の内容)
トヨタ アルベルト(日本)/ビッグデータ分析
エイチーム(日本)/中古車のネット販売
ホンダ ドライブモード(米国)/運転用スマホアプリ
ボーカルズーム(イスラエル)/音声認識技術
日産 アイオニック・マテリアルズ(米国)/EV向け電池の素材開発