眠気防ぐ空調で能率アップ ダイキンとNECが共同開発、室温で刺激与える

パソコンモニター上部のカメラでまぶたの動きを検知し、エアコンや照明を調整する=25日、川崎市のNEC玉川事業場
パソコンモニター上部のカメラでまぶたの動きを検知し、エアコンや照明を調整する=25日、川崎市のNEC玉川事業場【拡大】

 ダイキン工業とNECは25日、オフィスでの眠気を防いで仕事の能率アップに役立つ空調制御システムを共同開発したと発表した。

 NECの顔認証技術と人工知能(AI)で人のまぶたの動きを読み取ることで眠気を推定、覚醒度合いの低下を検知したらダイキンの空調技術で室温を一時的に下げて刺激を与える仕組みだ。

 両社では2016年に開発を始め、社員100人で眠気対策の実験として、単調な計算を繰り返させる間に(1)室温を下げる(2)照明を強くする(3)アロマの芳香を放つ-の3通りの刺激を与えた。

 その結果、27度だった室温を一時的に24度まで下げた場合に、覚醒度合いが大きく上昇することがわかった。眠気の初期段階の方が効果的という。

 多くの人がいるオフィスでどの程度の人が眠気を覚えた時点で冷気を送るのが最適なのかといった課題も残っているといい、今後は他社のオフィスでも実証実験を重ねるなどして、さらに精度を高めて2年以内に商用化したい考え。

 ダイキンの橋本哲主任技師は「快適さと眠気解消を両立できる。空調機器の付加価値向上につなげたい」と話す。