眠る小銭貯金…紙幣に交換 でも手数料は約10% ユニー3店舗設置

コイン交換機をデモ操作するコインスター社のジム・ギャリティCEO=27日、横浜市(柳原一哉撮影)
コイン交換機をデモ操作するコインスター社のジム・ギャリティCEO=27日、横浜市(柳原一哉撮影)【拡大】

  • コイン交換機の前で撮影に応じる佐古ユニー社長(左)とコインスター社のジム・ギャリティCEO=27日、横浜市(柳原一哉撮影)

 総合スーパーのユニーは27日、多数の硬貨を紙幣に両替するコイン交換機「Coinstar(コインスター)」を、スーパー「アピタテラス横浜綱島」など横浜市内の3店舗に設置したと発表した。

 利用者はコインスターに多数の硬貨を投入。自動計算後に発行される引換券をサービスカウンターへ持っていくと紙幣に交換してもらえる。手数料として9・9%がかかるため、利用者のメリットは薄そうだ。

 交換機は米コインスター社製で、設置台数が世界で約2万台という実績を持つ。ユニーへの設置はアジア初という。ユニーでは1日に両替される合計金額が約7万円で、数十人が利用すると見込んだ。

 日本は先進国の中でも現金の使用率が高く、硬貨の流通高は4・44兆円に達する。家庭でも小銭貯金などの形で眠っているケースが多いとみられる。横浜市内で同日、会見した佐古則男社長は「顧客の利便性を高め、来店客数の増加につなげていく」と語った。