三井住友銀行は27日、東京都港区のオフィスビル「汐留シティセンター」内に出店する「汐留出張所」の店内を公開した。デジタル取引に特化し、完全予約制を導入することで待ち時間をなくし、資産運用に興味はあるが、忙しくて来店できないビジネスマンを誘致し、新規の取引につなげたい考えだ。
同店舗は延べ床面積約280平方メートル。人員は5人で同規模店の4分の1程度に抑えた。当日予約も可能で、現金での取引や紙での書類のやりとりをなくし、各種手続きや資産運用の相談ができる。店舗にはスマートフォンなどを充電できる電源を用意し、誰でも利用できるフリースペースも設置、同行デビットカード保有者に無料で飲み物も提供する。閉店時間も遅めの午後7時とした。ビジネスマンが空き時間や帰宅時に気軽に来店できるように環境を整えた。
同行によると、銀行を訪れる顧客の多くが60代以上で、将来的に優良顧客になり得る現役世代が少なく、課題意識を持っていた。