スマホなど修理関連の「あいりぺ」 技術平準化で登録技師大幅増 (1/2ページ)

スマホ修理の様子。修理は講習などを受ければだれでも簡単にできるようになるという
スマホ修理の様子。修理は講習などを受ければだれでも簡単にできるようになるという【拡大】

 所有から利用へ-。近年、消費の形が大きく変化している。「自動車を購入するのではなく、使用するときだけ借りる」といった消費スタイルの広がりだ。いわゆる「シェアリングエコノミー」と呼ばれるこの動きは、リユース(中古)市場などの活性化にもつながっている。

 米アップルの携帯端末iPhone(アイフォーン)の修理関連ビジネスからスタートしたベンチャー企業「あいりぺ」も、こうした社会のトレンドを背景に業容を拡大してきた。

 「最近では、アイフォーン以外のスマートフォンやタブレット端末にも対象を広げている。今後は携帯型ゲーム機などにも対応していきたい」と語るのは、あいりペを創業した河合晴輝社長だ。

 あいりぺは、同社のサイト「irepairs」上でアイフォーンなどの修理を受け付け、職場やカフェなど顧客が指定する場所に出張して作業をする。しかし、厳密にはあいりぺが出張修理サービス事業を展開しているわけではない。

 「われわれは修理を希望する顧客と修理技術者をマッチングするためのプラットホームを運営している」(河合社長)

 というのも修理技術者は基本的には、あいりぺのスタッフではなく、あいりぺに登録している技術者たちだ。同社では、この修理技術者のことを「iKeeper」(あいキーパー)と名付けた。現在、全国で約40人が活動している。

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