【中小企業へのエール】ブロックチェーン 日本の金融界をもう一度世界の舞台に (1/2ページ)

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 ■旭川大学客員教授・増山壽一

 昨年、ビットコインをはじめとする仮想通貨が一気に花開き、そして今年初め、管理体制の不備などから一気にその勢いがしぼんだ。しかし、金融庁の規制強化や業界の淘汰(とうた)・整理で透明性も向上し、市況も安定しつつある。以前から仮想通貨を支えるブロックチェーン技術に注目してきた私は、もう一段の展開が日本の通貨体制や産業競争力を向上させる起爆剤になると確信している。

 最初にビットコインという仮想通貨の仕組みを作った発明者は、サトシ・ナカモトという日本人といわれる。実在するのか、仮名なのかも不明だ。いま、この人物が現在の市況で換金したら何兆円もの資産を築いているだろう。そうなると各国当局も黙っていられないから、もう名乗ることはない。

 仮想通貨の本質は、有限なビットコインを発掘する者の努力を、ネット上で多数の人間が管理監視し、全ての取引の記録を台帳に分散管理する仕組みといえば良いだろうか。

 この仕組みは、あたかも日本人が真面目で、数学に強く、しかも誠実で嘘をつかない、日本人の特性であるみんなで協力して作り上げる-そんなイメージと一体化して拡散した。

 これが失礼ながらイタリア人の名前だったらどうだろう。

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