【松本真由美の環境・エネルギーDiary】世界の専門家が語る再生エネの将来 (2/3ページ)

グランド再生可能エネルギー2018国際会議「NEDO特別セッション」の様子
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  • 第13回再生可能エネルギー世界展示会
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 米エネルギー省の直轄機関である国立再生可能エネルギー研究所(NREL)のマーティン・ケラー博士は、再生エネの新たな技術動向として「ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造の材料を用いた新しいタイプの太陽電池(ペロブスカイト太陽電池)が、ゲームチェンジャーとなる可能性がある」と強調しました。

 新たな太陽電池の可能性

 この新しい太陽電池は、シリコン太陽電池や化合物系太陽電池に匹敵する高い変換効率を達成しています。低価格で製造でき、軽量で曲げることができるといった特長があります。このフレキシブルさにより、既存の太陽電池では設置が難しかったところにも設置できるようになります。

 近年、世界の太陽電池関連の論文の大半がペロブスカイト太陽電池に関するもので、世界的に注目されています。パシフィコ横浜の展示ブースでも、同太陽電池が人気を集めていました。

 独フランホーファー研究所のハンス・マーティン・ヘニング博士は「世界で電化(最終エネルギーに占める電力の割合の増加)が推進され、60年ごろには、現在の約2倍になると予測される。再生エネの余剰電力が大量に発生するとみられ、合成エネルギーキャリア(水素、パワーツーリキッド、化学物質、メタン)に変換する必要がある。2次エネルギーとして水素のエネルギー貯蔵技術が再生エネ普及を後押しすることになるだろう」との見解を述べました。

 ドイツでは、北部で風力発電(陸上・洋上)が大量に導入され、供給過剰が年間を通じて発生している。

 その余剰電力を貯蔵するための、数多くのパワーツーガス技術(再生エネの余剰電力を水素やメタンなどの気体燃料に変換し貯蔵する技術)の実証が行われています。

 また、ヘニング博士は、今後成長が期待される新たな市場として、IoT(モノのインターネット)を活用したエネルギーマネジメントシステムの自動化などを挙げました。

 前出のケラー博士は、再生エネの余剰電力の貯蔵方法として水素の有用性を指摘するとともに、米国内で蓄電技術の進展が目覚ましいことを強調しました。カリフォルニア州などの再生エネ普及が進む州で、定置式商業用・系統用の大型リチウムイオン電池が実用化され、成長分野のビジネスになっていることや、定置式蓄電技術のさらなるエネルギー効率向上やコスト低下に向けた技術開発に期待を寄せました。

柔軟性ある電力システムを