【高論卓説】増える「メンタル病む」社員 ストレス削減に真の適材適所が必要 (2/3ページ)

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 ところが、精神障害は必ずしも労働時間に比例しない。もちろん、長時間労働も一因になりうるが、それだけが原因とはいえないのだ。労働時間が短くてもストレスを強く感じて追い詰められることは会社の中でしばしば起きる。

 安倍晋三内閣は「働き方改革」を掲げて長時間労働の是正に取り組んでいる。残業時間の上限を「月100時間未満」に制限し、違反した企業に罰則を科すというのは、日本の職場を変える画期的な一歩に違いない。だが、前述の通り、いくら残業時間を削っても、精神を病んで過労自殺する社員の抜本的な削減にはつながるかどうか。

 産業医や人事コンサルタントの分析によると、仕事が高度化・複雑化していることで、自分の能力が追い付かないと感じている社員が少なくない、という。そんな「焦り」もストレスになっている。自分が得意でないと感じている分野への突然の転勤が精神障害を発症するきっかけだったりする。

 抜本的にストレスを減らすには、社員にやりたいことをやらせる、能力に見合った仕事をさせる、本当の意味の「適材適所」が必要なのだろう。自分のやりたい仕事ならば多少の残業も苦にならない。

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