「VTuber」関連ビジネスに広がり 新会社、ツールやサービス提供…企業熱視線 (2/4ページ)

 早くからVTuberとして活動していたキズナアイは、セガ・インタラクティブ(東京都大田区)からアミューズメント施設向け景品としても登場する模様。模型メーカーの壽屋(ことぶきや、東京都立川市)でも電脳少女シロのフィギュア化を進めており、ワンフェスの会場でフィギュアの表情に関するアンケートを行っていた。Wonderful Works(東京都千代田区)は輝夜月をフィギュア化する予定で、ブースでは等身大の輝夜月を置いて来場者の関心を誘っていた。

輝夜月の等身大フィギュア

輝夜月の等身大フィギュア

 「ちょっと間違った未来をつくる」

 VTuberでは、芸能事務所のワタナベエンターテインメント(東京都渋谷区)がVTuberの葉邑(はむら)ゆうを所属させ、ドワンゴと共同で立ち上げた、ゲーム実況者やオンラインタレントをプロデュースするワタナベアマダクション(東京都中央区)を通して活動を開始した。そのドワンゴでは、新しいVTuberの登場につながる事業分野で攻勢をかける。VR空間でキャラクターを操作してコミュニケーションを楽しめるツール「バーチャルキャスト」を共同開発したインフィニットループ(札幌市中央区)と、VR事業のための新会社バーチャルキャストを設立。「バーチャルキャスト」のサービス拡充にも手を付けた。

 新会社の設立は7月27日。社長はインフィニットループの松井健太郎代表、COOはドワンゴの石井洋平氏で、バーチャルキャラクターを扱うCVO(最高仮想化技術責任者)という役職も設けられ、インフィニットループの山口直樹氏が就任した。新会社の目的は「ちょっと間違った未来をつくる」こと。VR空間を人類が手に入れた新大陸と位置づけ、そこに入植した人たちが文化を作っていく上で、既存の常識を持ちこまず、遊びとユーモアにあふれた世界にしていくことを標榜してツールやサービスを展開していくという。

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