「回転寿司」の競争激化、増える破綻 漁獲量減少と人手不足のダブルパンチ (2/4ページ)

(2)飲食業の中でも原価率が高いとされるビジネスモデルのため、最近の漁獲量減少による魚価高騰が響いてる。さらに、アルバイトを含めた賃金も上昇しているが、コストアップを吸収する価格改定が難しい。

(3)食材は輸入品も多く、為替の影響を受けやすい。最近の円安基調がボディーブローのように企業体力を消耗させている。

◆グルメ系として差別化を図った業者も頓挫

 主な「回転寿司店」経営会社の倒産事例は以下。

(1)エコー商事(横浜市、資本金3000万円、従業員100名)

 4月2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は15億3000万円。

 同社は、「ジャンボおしどり寿司」の店名で、神奈川県内を中心にピーク時には20店舗を展開していた。一皿120円~760円の寿司を提供するグルメ系回転寿司として、100円均一の回転寿司店とは一線を画し、ピーク時の売上高は30億5800万円を計上した。

 しかし、最近は大手同業チェーンの台頭により競争が激化して減収傾向が続いていた。このため、スクラップ&ビルドにより、ここ数年は12店舗での営業だった。消費者の低価格志向の高まりや積極的な出店展開による金融債務が重く支えきれなくなった。

(2)プリーズ(福井市、資本金1000万円)

 4月25日、福井地裁に破産を申請した。負債総額は3億200万円。

 同社は、店名「まつりずし」の回転寿司店を福井県内を中心に多店舗展開し、その後は大手に対抗するためタッチパネルを利用したオーダー形式の「ファミリー寿司割烹まる」を出店するなどで、ピーク時の売上高は10億円を計上した。

 しかし、同業他社との競争が厳しく、既存店のリニューアルや、不採算店舗の閉鎖を進めたものの業績悪化に歯止めがかからず、債務超過状態から行き詰まった。

焼き鳥店から業態変更したのに…