日本郵便の法人向け廃止で代行業脚光 1カ月半余り経過、業者活用で想定よりも混乱生じず (1/2ページ)

日本郵便が法人向け集荷を廃止後、郵便局まで郵便物を運ぶ代行業者に注目が集まっている
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 日本郵便が6月末で法人向けの郵便物集荷を原則、廃止してから1カ月半余りが経過した。集荷されないため郵便物を自ら持ち込む人で郵便局の窓口が混雑するなど混乱で苦情は出ているものの、軽貨物集荷を代行する業者が増えていることや、大口事業者を中心に一部企業に対しては9月末まで集荷が続けられていることなどから日本郵便の想定よりも混乱は生じていない。

 「集荷の打ち切りが決まったので(代行業者を)探していた。見積もりをしてほしい」

 個人の軽貨物運送ドライバーや中小零細事業者に荷主が直接荷物の配送を依頼するシステムを開発、提供している「CBcloud(シービークラウド、東京都千代田区)」が、同システムを利用している食品メーカーなどに6月末、郵便物の集荷代行サービスの案内を出したところ、問い合わせがほぼ毎日のように相次いだという。

 シービークラウドは、7月から郵便物集荷代行を全国展開。企業が集荷を同社のシステム上で依頼すると、登録している約5000人のドライバーが集荷に駆けつける。

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