業務の大きさと難易度で見極めていくと、例えば難易度の高い業務を担っていて完結する割合が低い人や、大きい業務になると着手率が格段に下がる人など、人それぞれの仕事への取り組みの傾向が見えてくる。評価することが、育成のポイントを見極めることと表裏一体であることを実感できるに違いない。
業務をパーツ分解し、精度が低かろうとも業務を「した、していない」で評価する。評価回数を増やし、データを蓄積し、精度を高めていくことが生産性向上の鍵である。
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【プロフィル】山口博
やまぐち・ひろし モチベーションファクター代表取締役。慶大卒。サンパウロ大留学。第一生命保険、PwC、KPMGなどを経て、2017年にモチベーションファクター設立。横浜国立大学非常勤講師。著書に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社)。56歳。長野県出身。