上場企業における企業同士の株式持ち合い比率が2017年度に初めて10%を割り込み、7年連続で過去最低となったことが民間調査で判明した。企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)の浸透を背景に持ち合い株に対する投資家の視線は厳しさを増しており、今後も比率低下が見込まれるという。
野村資本市場研究所が22日までに保険会社を除く上場企業の動向をまとめた。上場企業の時価総額全体に占める株式持ち合い比率は前年度より0.6ポイント低い9.5%で、保険会社を含めた持ち合い比率も14.1%で過去最低となった。
持ち合い解消が進む背景にあるのは、高まる“外部圧力”だ。企業同士の持ち合い株について、15年から適用が始まった企業統治指針は「保有に関する方針」を開示すべきだと明記したほか、今年6月の改訂では「縮減に関する方針・考え方など」を開示すべきだとした。今年の株主総会でも、持ち合い株解消を求める株主提案が出された。
今後も持ち合い比率は緩やかに低下し、20年度時点に9.0%程度を見込む。西山賢吾主任研究員は「企業の不合理な持ち合い株に対し、株主の同意が得られにくくなった」と分析する。