【栃木発 輝く】伝統の技で作る生人形 お化け屋敷の第一人者、丸山工芸社 (1/5ページ)

丸山工芸社の柳誠社長が製作したお化け屋敷用などの人形頭部=栃木県佐野市田沼町
丸山工芸社の柳誠社長が製作したお化け屋敷用などの人形頭部=栃木県佐野市田沼町【拡大】

 平成最後の夏は記録的な猛暑となった。ドッキリ、ヒヤリで気分も涼しくしたいなら、お化け屋敷。技術の進歩でさまざまな仕掛け、演出が可能になっているが、白い肌に恨めしそうな目、生々しい表情をした人形で驚かせる昔ながらのお化け屋敷も見直されている。

 お化け屋敷に欠かせない「生(いき)人形」の製作を中心に、各地のお化け屋敷の設営などを手掛けている全国でも数少ない会社が栃木県佐野市の丸山工芸社だ。同社3代目の柳誠社長の手掛ける「佐野の生人形」は栃木県の伝統工芸品に指定され、現代に匠(たくみ)の技を伝えている。

 ものづくりの神髄

 生人形は、江戸時代後期から明治時代にかけて極めて精緻に製作された人形。実際に生きている人間のように見える表情や体の動きが再現されており、細部を精密に作り込む日本人のものづくりの神髄が示されていた。各地の興行で大いに人気を呼んだが、その後、需要はなくなり、廃れていった。

 ただ、お化け屋敷では、昔ながらの手作り人形の生々しい表情が怖さを演出してきた。生人形の伝統が生きている現場だ。

続きを読む