日本の製造業で相次いで発覚したデータ改竄問題。東京地検特捜部が不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで三菱マテリアルの子会社を家宅捜索していたことが新たに判明し、日本のものづくりへの信頼がさらに揺らぐのは必至だ。
東洋ゴム工業(兵庫県伊丹市)が免震装置ゴムのデータを国の基準に合うよう改竄し、全国の官公庁やマンションなど154棟に出荷していたことが2015年3~4月に明らかになった。自治体が庁舎への納入状況の確認に追われたり、新築マンションの完成が遅れたりするなどの影響が出たほか、不正競争防止法違反の罪に問われた子会社が罰金1000万円の有罪判決を受けた。
神戸製鋼所の不正は17年10月に発覚。弁護士らでつくる外部調査委員会の調査によると、国内外の23工場でアルミや銅製品などの品質データを改竄し、一部では1970年代には始まっていた。改竄には一部の幹部も関与。特捜部は今年7月、不正競争防止法違反の罪で法人を起訴した。