ゼネコン大手の大林組は、オフィスビルの維持管理にモノのインターネット(IoT)を活用した「スマートビルマネジメントシステム WellnessBOX(ウェルネスボックス)」の提供を開始した。ビル内で働く人(居住者)の健康や快適性などの向上とビル管理の最適化を両立させるのが狙いで、初導入となったビルでの実証実験ではエネルギー消費量が設計値よりも約5%削減されたという。今後は同システムに人工知能(AI)を導入し、一層の快適性と省エネ化を進める方針だ。
ウェルネスボックスは、ビルのセンサーを活用して、光(照度)や温度など約6000の情報(データ)を取得。これらを統合管理するシステムをクラウド上で運用する。施設管理者がいないビルでも遠隔での管理が可能だ。
ウェブ経由で室内環境設定
居住者はウェブ経由で明るさや室温といった環境を確認でき、自分好みに調整できる。パソコンのほかスマートフォンからも確認・調節ができる。
室内の天井の照明は一辺3.6メートルの正方形で構成した格子の交点上に設置。空調の吹き出し口も同じく5メートルの格子の交点上に配置した。入居者は最寄りの照明や空調をウェブ管理画面から選択し、適切になるよう指示を出す仕組みだ。
室内照明の出力(調光率)と実際の部屋の明るさを比較・分析することで、室内での自然光による照度を算出して可視化した。