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国内ビールシェア、加熱する首位攻防戦 アサヒとキリン、PB戦略への対応が鍵 (2/3ページ)

 だが同時に、「トップメーカーとしてはシェア争いより新しい市場を創造することが先だ。それには若者と女性だ」と強調。主力ビール「スーパードライ」の派生商品として清涼感を前面に打ち出した「瞬冷辛口」で落ち込みを食い止める。

 攻勢をかけるキリンの磯崎社長は「私の口からはシェアを上げろとは言わない」と述べ、慎重な姿勢をみせる。かつてシェア争いで、無理な出荷を現場に強いた結果、販売低迷につながった苦い経験があるからだ。

 それだけに、これからは若者に人気が高いクラフトビールに軸足を置く。「新しいビール文化を作り出し、市場を魅力あるものに変える」と、あくまでも自然体で拡大に取り組む。

 今回のシェア争いで注目されるのはPBの取り扱いだ。キリンはイオンの第3のビールのPB「バーリアル」を6月から生産。有力ブランド並みの生産量が上積みされることになり、シェアアップも期待される。磯崎氏は「現在の国内市場は、流通各社との太いパイプが必要だ。メーカーと流通のトップ同士がフィロソフィー(経営哲学)を共有することの象徴がPBだ」と述べ、流通との連携を深めるため強化する考えを示した。

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